チケット争奪戦、大人気のミュージカル「レ・ミゼラブル」 新演出!と銘打たれてから見たことがなかったのですが、運良く観劇できました。が、あれ?こんな内容だったでしょうか? バルジャンが仮出獄許可証を破り捨てるシーン、前は頭上で切り裂いて心をも表現していた大事なシーンなのに、地味にこそっと下で破ってた?くらいになっていたのを筆頭に、どうして、なぜそうなるのか???となんだか納得できずモヤモヤ。 もっとも?だったのはラスト、バルジャンが死ぬシーンでようやく幸せになれた的な、死んだから良かったねっていうふうに感じたのですが、それでOKですのかしら? (でもファンテーヌだけが苦しそうな顔でバルジャンを見つめていて怖かった) そしてそこにいないジャベール。自殺したから天国にはいないのですか? みんな死んだ後は幸せになれるのでしょう?死に方によって分けるほど神は小さい存在ってことですの???(宗教の教義なのでしょうが、もしそうであるならばラストのシーンはまた違うものになるのでは???) 混乱のなか「あ~し~た~は~~~!!!!」てみんなで歌い上げてじゃじゃーんと終わってしまって、ちっともこちらの心は終われなかった・・・。 以前はとくに疑問ももたなかったのに、今回は妙に引っかかるところが多かったのは、単に年を取ったってことなのかなあ? しかしこのミュージカルがどうしてここまで人気があるのだろうか? チケットが売れればいいのであれば大成功なのでしょうが、なんともはや名作というにはごちゃごちゃしているうえにお家芸によっかかりテーマが弱く感じる。(原作は別物) 音楽に乗せて強引に押し通せばこっちの勝ちみたいな力業で寄り切られた感じ。心が置き去り、もっとも肝心の繊細な心情が伝わってこなかった。 私は舞台通でもなんでもないので、理解力が乏しいだけなのかもしれませんが、2万円に迫るチケット代も満足度と比較すると異様に高く感じ、もはやミュージカルは金持ちの道楽(だから難しいこと言うなよ)という域に突入してしまったのだろうか?と、謎が深まる観劇となりました。 #帝国劇場 #ミュージカル #レミゼラブル ランキングに参加しています